家族葬のメリット・デメリットから注意点(服装・呼ぶ人・マナー・香典など)

冠婚葬祭

家族葬とは、1990年代の後半から広く使われるようになった言葉で、家族や友人などの近親者だけで行う葬儀のことです。アットホームなイメージがあるということから、徐々に普及し始め、21世紀になって急速に全国的な広がりを見せています。

家族葬とは?

なんとなく暖かみがあるということで、家族葬のイメージばかりが先行しているようなところがありますが、実際は「家族葬」という葬儀の様式があるわけではなく、厳密な定義といったものもありません。

参列者や規模も実際に葬儀を執り行う人たちによって解釈が異なり、本当に家族のみの少人数で行うものもあれば、親類縁者に加えて友人・知人などが集まる数十人規模のものまであります。

ただ、やはり家族葬というぐらいですから、故人とあまり付き合いのなかった人には、葬儀を事前通知せず、終わった後で報告するという点は共通しています。

家族葬に厳密な定義がないということは、宗教や宗派に関係なくすべての人が選ぶことのできる葬儀の形態ということになります。故人の希望であれば宗教色のない葬儀も可能です。具体的にどのような形にするかに迷いがあったとしても、故人や遺族の希望を汲んで、葬儀社が適切なプランを提案してくれるようです。

 

家族葬のメリット

アットホームな葬儀ができる

第一のメリットは、アットホームな雰囲気で葬儀が執り行えるということでしょう。自分の葬儀を家族葬にしてほしいと願う人は、形式的な葬儀で付き合いのない人にまで義理で参列されたくないと思っているようです。

また、残された家族が、自分の葬儀のために振り回されてほしくないという気遣いもあるでしょう。その点、家族葬であれば、故人が望む本当に親しい人たちに見送ってもらえますし、遺族の方も故人との最期のお別れを心行くまでできるというのは、非常に大きなメリットになります。

葬儀の予定が立てやすい

また、葬儀予定が立て安いことも家族葬のメリットです。一般の葬儀では、「故人と直接面識はないが仕事上の付き合いで」という理由で参列する人も出てきます。その点、家族葬は、家族や親戚、故人と親しかった人のみの小規模な葬儀になるため、葬儀に参列する人数が把握しやすく、それによって日程が調整しやすくなります。

葬儀の形式を気にしなくていい

家族葬のもうひとつのメリットは、従来の葬儀の形式に捉われずに行えることです。仏式だからといって僧侶を呼ぶ必要はなく、また、無宗教であっても焼香などの儀式を取れ入れることも可能なので、故人と遺族の希望に沿ってふさわしい形にすることができます。

見落とされがちな家族葬のデメリット

「一般的な葬儀はたいへんそう」、「家族葬の方が安く上がる」といったイメージだけで家族葬を選ぶと思わぬトラブルを招くことがあります。家族葬を考える際は、メリットがある反面、デメリットの存在もしっかり確認しておくことが大切です。

葬儀後の対応で遺族の負担が増えることもある

葬儀という儀式は、故人がこの世を去るにあたり、恩を受けた人たちに対して遺族が代わりにお礼を述べる場でもあります。その意味では、近親者のみの家族葬は、故人の社会的な別れを疎かにしてしまうことにもなってしまいます

一般の葬儀であれば、故人のこれまでの経緯やお礼などを参列者に直接伝えることができますが、参列者の限定された家族葬では、そうした場がなくなるばかりか、故人が死去したことの連絡さえ欠くこともあります。

そのため、葬儀が終わった後に、知らせを聞き付けた人たちが自宅まで訪問してくることもあるでしょう。負担を軽減するために選んだ家族葬が、かえってそうした対応を強いられることで心理的な負担を重くすることにもなるのです。

周囲への理解を得るのに苦労する

また、故人と親しかった人たちだけに参列者を限定するということは、呼ばれなかった人たちから苦言をもらうこともあるという覚悟が必要です。遠い親戚などが葬儀の後から文句を言ってトラブルに発展したというケースは少なくないですから、周囲の理解を得る努力は欠かせません。

香典が少ない分、費用の負担が大きい

また、家族葬は、規模が小さいので費用も少なくて済むと思っている方もおられるようですが、必ずしもそうではないということは知っておきましょう。一般の葬儀と違い、香典があまり見込めないので、家族葬の方が金銭的な負担が大きくなるというケースは意外と多いのです。

家族葬を選択する前に気を付けるべき事

どこまで呼ぶのが一般的か

もし家族葬を行いたいと考えた時に、参列なさる家族の範囲についてお悩みになるかもしれません。家族葬とは一般的には遺族だけの葬儀になります。あるいは故人が生前に特に親しくしていた人を含む場合もあります。ただし、参列者の単位は原則として遺族家族ですので、別々に暮らしている故人の兄弟・姉妹を含まないのが一般的でしょう。

呼ばない関係者へは最大限の配慮が必要

参列をご辞退していただく親戚の方々への配慮は欠かせません。それから故人のお付き合いのある方々へも、丁寧な心配りをしておかなければ失礼になってしまうかもしれません。

そこで、事前にお知らせ文書を準備しておきましょう。内容はご参列をお断りする理由を簡潔にまとめて述べます。理由には故人の意思である事を記しておくならば、親戚の方も納得しやすいでしょう。そして香典や供花・弔電も辞退したいなら、必ずその事も書き添えておくべきです。

呼んでいない参列者が当日来てしまうこともある

この様に準備をしても、当日に参列に来られる方は少なからずいるようです。

香典をお持ちになった方や供花・弔電を賜った時は、その分の通夜料理を準備したり、後日にお返しをしたりする事は大事です。

この様に細かな配慮が必要となる家族葬ですが、喪中のご遺族にとっては中々難しい手続きになるかもしれません。トラブルのない納得のいくご葬儀になさるためには、信頼のおける葬儀社へ事前相談をなさると良いでしょう。料金面や葬儀の内容の細部までを、わかりやすく適切に説明してくれる葬儀社ならば、安心してお任せができるでしょう

家族葬のマナー

服装は一般的な葬儀同様に喪服や礼服がベター

家族葬にふさわしい服装は礼服や喪服です。男性ならばブラックスーツと白いシャツを着用します。靴、靴下、ネクタイも黒で統一しましょう。女性も黒で統一するのは同じです。肌の露出は控えるようにして、バッグなどの持ち物もカジュアルすぎるものは避けます。子どもの場合、制服があれば制服を着用し、なければ派手なものを避けて落ち着いた服を着用します。

香典は5千円~1万円程度が相場

特に香典について事前に知らされていない場合は、通常通り香典を用意します。ただ、近親者の集まりということで金額はそれほど高額にはならないことが一般的です。ただ、5千円や1万円程度というのが多いようですが、故人との関係次第では無理に金額を抑える必要はないようです。

 

【注意点】
家族葬では、一般の葬儀とは違い、香典を辞退されることも多いです。良かれと思って無理に渡すと、香典返しなどで遺族に負担をかけることになります。辞退の旨が伝えられているならばそれに従いましょう。

どうしても香典を贈りたい場合は現金はNG

遺族から香典を辞退する旨の通知があった場合、香典に代わる何かを贈りたいというのであれば、贈答用の線香を御供に渡すのがふさわしいでしょう。現金を贈る行為は、遺族を困らせるだけの心遣いのない行為と捉えられかねませんので、避けましょう。なお、御供への返礼についてはあらかじめ辞退の旨を伝えておくとよいです。

お悔やみの言葉をかけてもOK

家族葬には、一般の葬儀のように受付でお悔やみの言葉を述べるということがない場合もあります。そういう場合、お悔やみの言葉は直接遺族に対してかけます。一般の葬儀であれば、直接そうした言葉を遺族にかけるのはマナー違反とも捉えられかねませんが、近親者のみの家族葬だからこそ心からの言葉は直接かけるべきでしょう。ただし、忌み言葉は一般の葬儀と同じように気を付けます。

案内がない場合は参列は控えましょう

知人が亡くなり家族葬でお見送りすると聞いた時、多くの人は参列するべきかどうかで悩むと思います。基本的には、参列のお願いがあった場合にのみ参列すると心得ておいてください。

遺族から直接故人の逝去を知らされた場合は、参列を悩む必要はありませんが、逝去の連絡が書面で来た場合は、その内容をよく確認してください。家族葬の場合、逝去のみのお知らせであって葬儀の案内がないことがあります。参列を辞退してほしいという明確な記載がないとしても、葬儀の案内が記載されていないのであれば、参列は控えた方がよいでしょう。

家族葬には知人や友人まで参列するものもあれば、従兄弟ですら参列しないケースもあります。これは完全に遺族と故人の意向になるので、そちらを最大限尊重しましょう。

 

 

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